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GPBB外伝 BEAST BATTLEARS Chapter.2 第七話:”彼女”との出会い

「ああっと、これはァ…!?」

ホールのバトルスペースにて繰り広げられていたそのバトルを見て、ユウ――――ここではそう名乗っている―――は爽快とは程遠い戦慄のような感覚を覚えた。
廃ビルの地下ホールの跡地にて開催されているガンプラバトルの裏大会。ある事情でここの実況を任せられて1年ほど経つが、ユウ自身こんなバトルを見たのは初めてだった。

「び、Bサイドの選手!えー…とぉ…」

いつもは口から滑るように出てくる言い文句が出てこない。
自分は困惑している、とユウは思った。
ホログラムが消え、中心部のバトルスペースがはっきりとしてくる。
Bサイドの選手は、その場で腰を抜かしあんぐりと口を開けていた。
ユウのいる実況室は、選手の待機室と同じくホールの上部に位置し、ホール全体を見下ろすことができる。手元には選手の様子と同時に、それぞれの物理破壊確認の映像が映るモニターが置かれている。
Bサイドの選手のガンプラは、機体全体が切り裂かれ、バラバラになっていた。

《フフフフ…》

途端、不気味な笑い声が聞こえ、ユウの体がビクリと震えた。
その笑い声の主は、Aサイドの選手のものだった。
こんなバトルは初めて、とはいえこの大会では一方的に破壊される等といった試合展開は珍しくもない。
しかし、今回はそれに加えて普段とは違う要因があった。
Aサイドにて不気味に笑う黒髪長髪の選手。顔は髪に覆われて見えないが、着ている服はどこかの高校の制服のように見えた。

《フヒハ、アハハハハハ…》

スタッフから聞いた話だが、ここの大会は学生の身分の人は参加させないようにしているらしい。
だが例外もあり、例えば何かしらのカタチでこの大会を知ってしまった人には、強制的に出場させ、さらに口外しないように言いくるめている。
こういった裏大会を運営する組織がどういう風なのかはわからないが、ちょっとだけ深い闇というものはあるのかもしれない。
そして今日、4人の学生がこの大会を偶然訪れ、その対応をされた。
4人のうち3人が敗北し、ガンプラを破壊され、ここの大会の餌食となった。
だが一人だけ、勝利を収めた学生がいた。

《アハハハハハハハ!!!アハハゲホッゲホッ、んっ、ハハハハハハハ!!!》

バトルに盛り上がっていた観客たちが、一気に冷めていく。
Aサイドの物理破壊確認の映像に映るガンプラは、まったくの無傷。
訪れた4人の学生の一人――長髪の女子学生が、勝利の高笑いをビーストバトラーズのホール中にへと響かせた。

 

 

 

Chapter.2 それがアリかはわからない
第七話:”彼女”との出会い

 

 
六月下旬。雨は降っていないが、外には灰色の曇天が広がっている。
相変わらずの蒸し暑さが身を包んでいる。先週末は結構天気よかったのに、とヨーイチはため息をついた。
その傍らで、シンはパソコンに向かってキーボードを叩いている。

「ウーン…?ここをこうすれば……いや違うのか……ならこれをここに当てはめれば……ダメなのか……これもうわかんないな……けどな……ううん…」

だいぶ苦戦しているのか、呟いたり唸ったりを繰り返す。
シンの操作するパソコンからは何本かケーブルが伸び、その先がリイナの”口”に突っ込まれていた。

《マタコレカイナ…コワレルデ…》
「ごめん……シン、どうかな?」
「うーんいやな、それが…」

パソコンの画面に向かいながら、シンが曖昧に答える。
時間は昼休み。早めに昼ごはんを済ませたヨーイチたちは、リイナの中のリミッタープログラムを外すため、学校のコンピュータ室へと訪れていた。
普段ならば施錠されているはずだが、偶然シンが前回の鍵当番だったため、こっそり鍵を持ちだしていたのだ。
これだけでも大分マズいが、シンが今使っているのは生徒用のパソコンではなく、通常一部を除いた生徒が使ってはいけない教師とパソコン部部長専用のパソコンであった。
大分前、シンがこっそり部活中にパスワードを見たらしく、曖昧な記憶で打ち込んだ結果、何回目かでパスワードが解除された。

「ログイン結果は残るけど、まあ大丈夫だろ」

そうシンは言ったが、結局危ない橋を渡っているようなものである。
バレたら何を言われるかわからないが、このパソコンはスペックが生徒用に比べてはるかに高く、プログラムなどを制作・分析するアプリなどが多く入っていた。
それらを利用して、なんとかリイナのリミッタープログラムだけでも外せないか。ということだったが…。

「だーっ!ダメだ!」

シンが頭をくしゃくしゃにする。

「ど、どうなの?」
「リミッターを外そうとするとそれが発動するって仕組みだったよな、あれを避けるために穴がないか調べてみたんだけど…全然だ」
「そっか…」
「俺みたいなのじゃダメだ。もっと詳しい人に言わないと……って、これもダメか…」
「うん…」

その手の詳しい人に頼めば解決しそうだが、それは避けたいというのがヨーイチらの考えだった。
情報の流出元が僕らだと知られ、そして何をされるのか。周辺の人々にも迷惑をかけるかもしれない。そのことを踏まえ、ビーストバトラーズのことは内密にしておくことにしていた。

「そういえばあの動画くれた先輩は?どうなの?」

とはいえ、よくよく考えてみると自分たちがビーストバトラーズを知ったのはあの対戦動画を見たからだ。シンは先輩からもらったと言っていたが、その先輩は何処からその動画を手に入れたのか、ヨーイチは不思議に思った。

「ん、あぁ、その先輩な…一応話は聞こうとしたんだが」
「どうだった?」
「それがな、ビーストバトラーズの名前を出した途端、『俺は知らない、話したくない』ってさ」
「話したくない…」
「大げさな言い方かもしれねえが、先輩はビーストバトラーズと聞いて怯えてるように見えた。俺にはわかったさ、わかるんだ…」

その先輩も、おそらくビーストバトラーズでシンと同じような目にあったのかもしれない。
自分のガンプラを壊され、自分のハロも…。
そう思いながらヨーイチがふと時計を見ると、昼休みの時間が半分を過ぎているのがわかった。

「また色々やってみよう、僕も調べてみるよ」
「そうだな……」

シンはパソコンの電源を落とし、リイナにつなげていたコードを外した。

《オエェー!フィー、ナンカスッキリシタワ》
「そうか?隅々調べた以外はあんまり…」

リイナが目の部分にバツ印のホログラムを浮かべる。ハロは様々なホログラムを投影することができ、それによってリアクションを表現することも可能だ。
ヨーイチがリイナをバックに入れ、二人はパソコン室を出る。
教室から離れている場所にあるため、周囲には生徒の姿は見えなかった。

「…そういや、ビーストバトラーズからは何か来たのか?」

教室の方へ向かう途中、シンがヨーイチに聞く。
あの会場に行って5日。バトルに勝ったヨーイチは、まだビーストバトラーズに参加している状態になっている。
リイナにインストールされたビーストバトラーズのルールブックには『前の試合から1週間が経過した場合、リミッターが自動的に発動する』と書いてあった。
つまり定期的にビーストバトラーズで勝たなければ、ハロは自動的に壊れる。僕はあそこに縛られたままだ、とヨーイチは思った。

「特には来てないけど、ルールブックの中に定期的に参加しないとリミッターが発動するって書いてあったんだ。今日で5日だから、明日明後日に行かないと…」
「…本当にごめん。こんなことに…」
「何回も謝んなくていいよ。言ったじゃん。僕は僕で立ち向かう。それにシンだっている」

少なくとも、今は自分は一人ではない。
シンは自ら協力すると言ってくれた。それだけでも心強い。

「そっか…そうだよな…」
「うん、だから頑張ろう」
「おう!」

そんな会話をしながら、廊下を歩いているその時だった。

「おーおーなんとか言ってみろオラァ!オォン!?」

前の方から怒号のような声が聞こえ、思わず二人は立ち止まった。
見ると、そこには3人の男子生徒とその人らに囲まれている人の姿があった。その3人は見るからに悪そうな風貌だった。
中心には、ファイルを数冊抱えながら戸惑う女子生徒がいる。

「何やってんだ…?」

シンがつぶやく。
言ってしまうと、こういう風景はミクス高校では時々見かける。
競技になるまでの流行を見せたガンプラバトルによって、元々物づくり系の分野も兼ねていたミクス高校は、入試制度の一つとして「ガンプラ作成」を取り入れていた。
内容は簡単、一般試験とは別にガンプラの作成スキルも学校に入るための条件の一つとして加えて受験すること。
ミクス高校だけでなく数多くの高校がその制度を導入している。中でも、三楠ノ森市の隣に位置する日流土(びるど)市の高校:日流土高校、通称ビルド高校は代表例であり、そこのガンプラ部は学生向けのガンプラバトル大会である全日本ガンプラチャンピオンシップ、通称GCSの第一回で優勝を納めている。
言ってしまえばこの制度は、倍率こそ毎年高いものの、ガンプラの作成スキルがよければそれなりには合格する。そういう”オラついた人”でも通ってしまうのだ。実際そんな人はいるよね。

「お前だよなぁ、こないだアソコで馬鹿にしてたのは!」
「えぇ兄貴間違いありません!正真正銘コイツです!もう許せんぞオイ!」
「ッ…」

突っ掛かる3人に何も言えない女子生徒。
しばらくオロオロとしていたが、ふと、その女子生徒とヨーイチの目があった。

「あっ」
「…」

じーっと見つめる女子生徒。
よく見ればその人は、後ろ髪が男でも長いと思うほどかなり伸びており、顔の片側は髪で隠れていた。
一人が女子生徒がどこか見ているのに気付き、その目線を追った。そうしているうちに、ヨーイチとシンに目があった。
二人がギクリとする。

「なんだぁ、お前ら…」

目のあった一人がそう言った途端、他の二人もヨーイチらに気付く。
なんだかヤバそうな雰囲気だ。いや、多分ヤバい。

「い、いやぁ、あの…」
「もしかしてコイツの知り合いか?ん?」
「えーあのー、うーんそうですね…えっと」
「はっきり言えやゴラァ!」

今にでも殴り掛かるのではないかと思えるほど強く迫る男子生徒らに、ヨーイチとシンは怯みそうになった。
こんなところ通るんじゃなかった、とヨーイチが後悔したその直後だった。

「とぉぉぉぅっ!!」

ヨーイチとシンの後方から、素っ頓狂な奇声が聞こえてきた。
振り返ろうとした瞬間、ヒュンッと黒い物体がヨーイチとシンの間を飛んでいった。

「うぎゃあっ!」

その黒い物体は3人の内の1人の顔に命中し、その場に倒れた。命中した顔面が赤くなっている。
ゴロゴロとその場に転がっていたのは、黒色のハロだった。ただの黒ではなく、なんとなく高級感の漂うような色感をしている。

「ハロが飛んできた…!?」
《お嬢様…また私を投げて…まあこれくらいなら大丈夫でしょうけど》

黒いハロが流暢な口調で言う。
元々ハロの電子音もとい話し声はカタコト気味なのだが、ハロのプラグインの中には口調を滑らかにするものもある。ハロを販売する会社によってそのプラグインが元々入っていたり、現在ではその仕様のハロが主流となっている。

「ヒットですのよ」

ヨーイチとシンが振り返ると、まるで野球のボールを投げ終わったかのようなフォームをした金髪の女子生徒がいた。
見る限りでは、二人より上級生に見える。

「いつつつ…何すんだ!」

ハロをぶつけられた男子生徒が真っ赤になった顔を抑えながら起き上がり、その金髪の上級生に言った。
金髪の上級生が近づいてくると、黒いハロはぴょんぴょんと軽く跳ねながら彼女の方にへと戻った。

「あなたたちがまた弱いモノいじめしてると思って、痛い目を見せようとしただけです」
《だからって私を投げることはないでしょう》
「ん、まあそうですわね」

人差し指で軽く頬をかきながら、金髪の上級生は言った。

「今回はちゃんと理由がある!アリカワ・テイコはなぁ…!」
「いじめに理由も訳もないですわ!…って、アリカワさん…?」

ひょいと顔を担げ、金髪の上級生は3人の後ろで置いてけぼりになっている女子生徒に気付いた。

「…エイナ」
「アリカワさんが何かしましたの?」
「俺たちのバトルを見て、舐めたこと抜かしやがったんだよ」
「確かに聞こえたんだ、『こいつたちじゃ役不足だ』ってな!」

1人がそう言い、もう1人がそれにかぶせて言う。

「そうですの?……ま、あなたたちが弱い、ということではなくて?んー?」
「何をこいつゥ!」
「前私らとバトルしたことがありましたわよね、あの時は私たちが勝ちましたわ?」
「あ、あ、あの時はー……そう!ドムだったから!ドムだったから負けたんだ!」
「機体で言い訳をするなど…」

金髪の上級生が得意げに言い返した。少し煽り気味な感じもする。

「なあヨーイチ」

その途中、シンがこっそりとヨーイチに話しかけた。

「あの人、ガンプラ部の部長のミシオ・エイナだよな…」
「うん、知ってる」

ミシオ・エイナ。エイナという名前を聞き、ヨーイチも心当たりがあった。
ミクス高校のガンプラ部は、数多くのガンプラバトル大会で優勝し、強豪校の一つとして名を連ねている。
そんなガンプラ部の部長は、学年ではなくガンプラバトルの強さで決めている。部長選抜ガンプラバトル大会は部員以外の人でも観戦することができ、ヨーイチ自身は見れなかったが、シンは今年度のそのバトルを観戦していた。
その中で一番強く、そして鮮やかに戦っていたのが、2年生のミシオ・エイナだったらしい。
どこかの財閥の一人娘、とガンプラ部所属の兄が言っていたが、確かに噂その通り見た目そのまんまの人だ。
そんな感じで、しばらく言い合いが続いていた。

「じゃあどうでしょう!ガンプラビルダーならビルダー同士――――」

するとエイナが、よいしょと黒いハロを持ち上げ、中からガンプラを取り出し3人にへと差し出した。
そのガンプラは、HGUCのギャンを改造した機体のように見えた。
もしかして、とヨーイチはその台詞の先を見守った。

「バトルで決着をつけましょう!」
「…ほーん?」

その提案に、1人がそんな声をあげた。
ガンプラバトルで決着をつける。この人のことはホントに噂程度しか聞いたことないけど、ガンプラ部の人らしいというか、なんというか。

「ハロぶん投げたり好き放題言いやがって…お前らどうする?」
「やっちまいましょう!」
「やっちまいましょうぜ!」
「よし…その勝負、受けてやろうじゃんか」

3人は、意外とあっさりエイナの提案を受けた。

「あの時はボロ負けとだったが、今度はそうはいかねえぞ」
「ふふ、どうでしょう……ってあら?」
「あっ」

そうしていると、ヨーイチとエイナの目があった。

「あなた…もしかしてフキヨセくんの?」
「は、はい、どうも」

突然エイナから自らの名前を呼ばれ、ヨーイチは少しだけ驚いた。
兄がガンプラ部にいるとはいえ、自分のことを知っているというのは意外だった。

「そのハロは…あなたもガンプラバトルをやってらっしゃいますのね?」
「多少は」
「それならっ!」

そう言い、エイナは3人組の方に向きなおした。
なんだか嫌な予感がする。

「私とアリカワさん、そしてそこの方、この3人で勝負しますわ!」
「ええっ!!」
「いいでしょう?フキヨセくんの…弟さん、かしら?」

突然の提案に、ヨーイチは困惑するしかなかった。
そもそも自分たちはこの騒動にはかかわっていない。ちょっと通り過ぎようとしただけだ。
…でも、あの女の子を見捨てたら…。

「い、いや、僕はそんなに強く――――」
「いや」

ヨーイチが断ろうとした途中、蚊帳の外にいたテイコがそれを制し、話し始めた。

「…それなら、私1人でやる」
「えっ…?」

そのテイコの言葉に、思わずヨーイチとエイナは声を上げた。

「ほーん、アリカワ、とか言ったな…よく言うじゃねえか」
「…わかってて怒ったんじゃないの、自分たちじゃ無理だからって、図星だったって」
「あぁ?」
「ア、アリカワさん…!?」

テイコの煽るような発言に、1人が迫る。
言っちゃなんだが、ヨーイチから見れば、テイコはガンプラバトルをしていそうな見た目ではなかった。
しかし、ガンプラ部の部長と関係があるということは、それなりに腕があるのかもしれない。

「いいよエイナ、大丈夫。それにそこの人も」

ヨーイチは思わずハハァと言った。

「調子こくのも今の内だぜ…じゃあ今日の放課後、正面ホールでだ!いいな!」
「いいよ」

3人はそう言い「逃げんじゃねえぞ!」と残し、その場を後にした。
エイナ、テイコ、そしてヨーイチとシンがその場に残った。

「ホントにいいんですの…?」
「大丈夫だって」
「でも1人ってのは…」
「ううん、それに元々私がやったんだし……じゃあ私職員室に行かないといけないから…後で」
「えぇ」

テイコがファイルを抱え直し、ヨーイチたちとは逆方向へ歩き出す。
ヨーイチのそばを横切る一瞬、テイコと目があった。

「…?」

しばらく目があい、立ち止まる。
ヨーイチは不思議そうに、目線を返すだけだった。

「…」
「オマエ」
「?」
「…いや、別に」

軽くそんな会話をして、テイコは職員室の方にへと向かっていった。

「フキヨセ君の弟さん」

その直後、エイナがヨーイチに話しかけてきた。

「先ほどは突然過ぎましたわ…ごめんなさい」
「え?あ、は、はい」
「でもフキヨセくんの弟さんなら…いえ、ガンプラ部にはガンプラ部の決まりがありますわ」
「決まり、というと?」

不思議に思ったシンが、エイナに質問した。
ミクス高校の中では有名なガンプラ部とはいえ、謎の部分も多い。
その一つが、部活内で決めているらしい独自のルールというものだ。
先ほどの”強い者が部長”というルールも、ガンプラ部の独自ルールだ。

「強くなければガンプラ部には入れない…」
「強く、なければ…」
「…あなたともいつか、バトルしてみたいですわね」

ヨーイチを探るような、そんな目をしながらエイナは言った。
直後、昼休憩の終了5分前を知らせるチャイムが鳴った。

「放課後、見に行くでしょう?」
「見たいといえば…見たいです」
「それでこそ…ではまた、ごきげんよう」

エイナはヨーイチにそういい、2年生の教室がある方へ向かっていった。
エイナの後ろを、ぴょんぴょんと黒色のハロがついていく。

「…どうする?」

ヨーイチがシンに聞く。
曖昧に返事してしまったが、あのバトルは観戦してみたい。
あの3人はともかく、あのアリカワ・テイコという人はあまりガンプラバトルをするような人には見えなかった。

「見るしかねえな…」
「だね」

そんな会話をしつつ、二人は自分たちの教室の方にへと歩き始めた。
彼らは、彼女がどういう人物であるか、まだ知らない。

 

つづく

 

 

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